~ 小さい鞄と革小物Growthring Leatherworksのこと~

Growthring Leatherworksは、子どもの頃から何かを作ることが好きで常に何かしら手を動かしている作り手が、アイテムの企画から制作まで一貫して制作している、小さな小さな制作室です。 「工房」と名乗ると格好良く見えるのだろうと思いますが、ごく普通のアパートの一室で作業をしているので制作「室」の方が実態に即しているように感じています。
毎日の暮らしの中で、目にしたこと、感じたこと、考えたこと、3つの「こと」に技術を加え、長く使って貰えるよう、昔ながらの手縫いの技を用い、丈夫に、もしもの時は修理できるよう考えながら日々の制作を続けています。 作り手が落ち着いたデザインが好きなこともあり、その場にあるだけで強烈な個性を主張するようなデザイン性の高い品物を考えることが苦手です。 それは少し損なことなのかなと思うこともありますが、控えめなデザインの品物は、人の目を気にしておしゃれをためらう照れ屋さんにも安心して使って貰えるのではないかとも思います。(だいぶ克服してきたように思うのですが、自分にもそういうところがあるので) 比較的女性のお客様が多いのですが、男女問わず気負わず使える革製品を目標に活動しています。 革製品は好きだけど、自己主張強めなものが多くて毎日は使い辛い、そう思ったことのある人にGrowthring Leatherworksの品物が届くと嬉しいです。

 

~素材について~
Growthring Leatherworksでは、定番中の定番とも言えるヌメ革の他、革らしい香りと艶が自慢のオイルレザー、革の芯までワックスを浸透させ独特なエイジングが楽しみな革、個性的な表情を見せるシュリンクレザーを麻糸を使い縫い上げ、革を引き立てるアンティークゴールドや真鍮無垢の金具と組み合わせて制作しています。 同じ一枚の革でも、切り出す部位によって伸びやすい方向や繊維の詰まり方の違いがあります。 背骨に沿う方向に延びにくく、肋骨に沿う方向に伸びやすい、お腹や首周りの革は繊維が緩く伸びやすいため使いどころが難しいなど、革の基本的な特性を理解し、実際の革の様子を感じながら制作していきます。 同じ銘柄の革でも、素材となるまでの生育環境・来歴の違いで傷や皴、しなやかさ、堅さなどが異なるので、アイテム毎に革のどの部分を使って製作すれば良いのかを考えるのはいつになっても緊張します。

 

~暮らしの中で~
布と比べると革は重たい素材です。  広く流通している革製品のように薄く繊細なものも素敵ですが、手縫いの暖かみ(クラフト感と言えばよいでしょうか)を感じて貰えるようなデザインを心掛け制作しています。 作り手としては長く使えるように必要以上に頑丈に作りがちですが、出来上がったものが重くなって使いにくくなってしまっては本末転倒ですので、普段使いが負担にならないよう軽量性も意識して制作しています。 Growthring Leatherworksの品物は一般的な革よりもオイル分の多い素材を使用しているので、革製品が好きな方はついつい塗りたくなってしまうオイルを塗ることは控えめにし、革の表面がカサカサしてきたときにほんの少し油分を足す程度にし、日常的なお手入れは柔らかい毛のブラシでブラッシングしてあげてください。 革製品だからと身構えず、普段の暮らしの中で気兼ねなく、過保護にしすぎず使って頂けると嬉しいです。

 
~修理・長くお使いいただくために~

今までの経験から、2~3年お使いいただくとバネホックが壊れたり、糸が擦り切れ始めることがあるようです。 革の状態次第になりますが、1~2回は縫い直してリフレッシュさせることもできますので糸のほつれなどあれば、一度お使いいただいている革小物を作り手の元へ里帰りさせてあげて下さい。 糸のほつれの補修やボタンの交換などは基本的に無償にてお直したしますが、状態の悪いものなど難しい修理の場合にはお見積りのうえで費用を頂く場合もあります。 長持ちの秘訣は早め早めの治療(修理)です。